ちょーろーは強くなる!!

転んだ回数+1が起き上がった回数ならいい

Mt.富士ヒルクライム 主催者選抜優勝~叶うはずないあの日の夢が~

昨日は『Mt.富士ヒルクライム』に出場していきました。

昨年、クライムジャパンシリーズ加盟のレースで
ヒルクライムin王滝村 総合優勝
箱根ヒルクライム 総合3位
という成績から、ありがたいことに主催者選抜にて走らせていただきました。


【レース前日】
5:30 起床
6:15~7:00 ローラーによる刺激入れ
8:00 自宅出発
10:00 宿到着
11:00~13:30 前日受付 & 物欲センサー鳴りっぱなしのブース巡り
14:00~15:00 夕食(早すぎる🤣)
16:00~17:30 温泉
19:00 就寝


前日のローラーによる刺激入れのメニューは以下の通り
10min アップ
5min ビルドアップL4 (270W)
2min クリスクロス
15min クールダウン
※ローラーによるFTP:261W


レース当日が2:00起きの予定だったので、前日も過密スケジュールに・・・
(そもそもブース見学に2時間も割かなければいい話なのだが、そうもいかないっ!笑)



前日の刺激入れに関しては【短時間で高強度】を意識して行う。

この短時間で心拍数も190程度まで上がっているので調子は良さそうだと感じる。

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前日の刺激入れを終えて宿へ移動し、出展ブースエリアに向かうと、練習仲間や知り合いの方とたくさんお会いし、写真を撮ったりしてワイワイ過ごす。


そして抑えていた物欲センサーが反応し、ついつい1800ルーメンのライトをお買い上げ🤣🤣🤣

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夜練は頻繁にやるから安全にはお金かけるべきだし、これは致し方ない!🤣


夕食はガストで
ハンバーグ定食+唐揚げ5個+ライス大盛+ドリンクバー
で1500kcalほど摂った。


その後、宿から2kmほどにある「石割の湯」にて交代浴(温浴と冷浴を繰り返し行うこと)を30分ほど行った。

宿に戻り、翌日の準備などをして19時頃には就寝。


ちなみにビビリな海(弟)は盛塩とか御札とかが無いか、宿の部屋を隅々までチェックしていた。襖を開ける瞬間にビビった顔をしていた( ◜௰◝ )

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前日はウォーターローディングも兼ねて、スポンサーであるRe・蘇様の「健康Q」を水やスポドリに混ぜて3リットルほど摂っておいた。

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【レース当日】
2:00 起床
2:15~2:30 シャワー
2:30~3:00 朝食
3:00 宿出発
3:45 富士急ハイランド駐車場到着
4:15~5:00 ローラーアップ
5:30 レース会場へ移動
7:00 主催者選抜レーススタート


レース前は熱いシャワーをサッと浴びるのが好きなので、この日も42℃くらいの熱めのシャワーを浴びておく。

目も覚めるしオススメです。


朝食は、
エナジージェル×2
バナナ×1
納豆巻き×1
で総カロリー650kcalほど摂る。


レース会場へ移動し、優勝候補の加藤さんに前日受付の荷物をお渡しし、アップへ。


当日のローラーによる刺激入れのメニューは以下の通り
(トイレ行列の前でローラーアップしていたので完全に見せ物になっていた🤣)

15min アップ
2min 240W
2min レスト(100W程度)
2min 260W
2min レスト(100W程度)
2min 280W
2min レスト(100W程度)
2min 300W
15min クールダウン
※ローラーによるFTP:261W


レース強度までケイデンス高め(100rpm以上)でじっくり強度を上げていく。

脚がいい感じに回るので調子は良さそう。

決戦用ウエア【サンボルト S-RIDE メッシュセパレートワンピース】に着替え、イナーメオイル【for CX up oil】と【Rain gel】を脚にしっかり塗り、ヴェロトーゼをつけてレース会場へ移動。

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下山用荷物を預け、トイレを済ませてGOCHIのみんなや百参るの会の方たちとワイワイお話しながら過ごす。

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7:00になり、主催者選抜スタート!


〇レース
◤スタート(0km)~奥庭駐車場(22km)

スタート位置は前から5列目あたり

とにかく省エネで走ることを意識していたので下ハンを使ったり姿勢を低くしたりして序盤は過ごす


集団の中盤あたりにいたので、先頭が誰なのか?逃げがあったのか?など何も知らないまま1合目通過
(天照の大野さんが逃げてそうだなぁとは思っていたが、後で確認したらやはりそうだったようです🤣 流石です!!)


集団効果は偉大で1合目までのNPは260Wほど

ちょくちょくインターバルがかかり始めていたので集団後方より前方に位置どりしたほうが一定パワーで走れると思い、1合目過ぎたあたりから先頭へジャンプアップ



加藤さん、齋藤さんあたりがいて、先頭でローテを回していく

その後、俊介さんらもローテに加わり5人ほどの固定メンバーでローテしていく



すると楠本さんがアタックして20mほど差がつく

ここは追わずに一定距離を保ちペースで走り、やがて休日
(というより楠本さんが自ら戻ったようにも見えた)

そのカウンターで優勝候補筆頭の池田君(misaki君)がアタックして集団と100mひど差がつく


加藤さんはすぐに吸収したいような感じで回していたが、池田君はかなり危険なので、ここで体力を使わせたい・・・

なのでしばらくは泳がせておきたいと個人的には思っていたので、先頭にいた俊介さんと加藤さんに「泳がせましょう」と提案。

ここらへんから、森本さんなどもローテに加わり、相変わらず5人ほどの固定メンバーでのローテのまま残り約20分ほどの区間まで進んでいく



残り20分ほどあたりで楠本さんが前を走る池田君に単独ブリッジをかけるようにペースアップ

集団は誰も追わず、
池田君→50m後方 楠本さん→30m後方 集団
な展開へ

そろそろ吸収しないとまずいと思ったのか、加藤さんがジワーっとペースを上げながら追い始める

常に加藤さんの後ろに付けていた自分もローテに加わり、300Wほどで踏んでいき吸収しにかかる

楠本さんを吸収し、その勢いのまま山岳スプリット区間手前あたりで池田君も吸収



そのカウンターでエブセン氏がアタック😂😂😂

ここで結構集団の人数も減った気がする


エブセンと集団との間に少し距離が出来たので、単独ブリッジを試みる

集団との差は30mほど開くが、エブセン氏を吸収することが出来ず、ここは1度集団へ戻り、奥庭駐車場の少し勾配のキツい区間へ突入


ここは結構キツく、350Wくらいが3分ほど続いた

奥庭駐車場を終えて平坦区間を迎える頃には集団が15人ほど?いたので


「これはスプリント勝負かな?」


と思い、この平坦区間での位置取り争いが勝利を左右すると思ったので、周りをよく見て全神経を集中させた


◤奥庭駐車場(22km)~スタート(24.5km)

※展開が気になる方は狩野さんの動画がオススメです!56:00あたりからです。(https://youtu.be/T82sZZfoy4g)

奥庭駐車場を超えて平坦区間になり、残り1.5kmのところで大島さんが後ろからカッ飛んでいったので、すかさずチェックに入り、


大島さん→自分→嘉瀬さん→集団?

といった形になる


平坦区間、雨も強く霧もかなり濃かったので視界がかなり悪く前に位置取りして正解だったと思う

大島さんにより集団は50km/hくらいまで加速し、残り1km手前あたりで嘉瀬さんが同様にカッ飛んでいくので、ここも2番手でチェックに入る



大島さん、嘉瀬さんのチェックに入るインターバルが結構キツく、ラストスプリントの脚がなくなりそうだったが、ここは後ろに下がらず2番手をキープする
(嘉瀬さんから聞いた話によると、残り距離を誤ってしまったそうだ😂)


嘉瀬さんと先頭交代すると同時に集団が横並び状態になり、

自分、嘉瀬さんパックを抜いて大野さん→加藤さんが先頭に立つ


ここも加藤さんの後ろにチェックに入り、クリスクロスみたいな感じになり、脚がシンドい😂😂😂



残り300mあたりで大野さんが10mほど先行し、続いて加藤さん、自分という形で最後のトンネルを通過し、エブセン氏はここで吸収

そしてこの後、思いもよらぬ天使たちが待ち受けていることになる


そう、Team GOCHIのあめちゃんとなみさんの応援だ!🎌

あめちゃん、なみさん「ちょーろーーーーー〇△□✕%※〇△□✕%※ァァァァァァァ!!!!!」

めちゃくちゃ叫んでるのが聞こえた

この勝負所で仲間の応援・・・

(´-`).。oO(JBCF修善寺の時の仲間の応援と同じだ


めちゃくちゃ力が入り、残り200mあたりから加藤さんの番手につけていた自分が最初にスプリントを開始する

100m以下のスプリント力はないが、無い脚でのロングスプリントには自信があったのでここはとにかく踏みまくる!!!
(あとでデータを確認したら10s 650W)

後ろと差が開き、勝利を確信

まさか優勝出来るとは思ってもいなかったので、ゴールラインを見た時には自然と拳をあげ雄叫びをあげていた


首位を守りゴールラインを切る

勝った・・・

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このエグいメンバーなら入賞出来れば合格だと正直思っていた


ゴール後、ライブ映像でも残っていたらしいが、GOCHI3人で抱き合うシーンがめちゃくちゃ感動した

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どうでしょう、Team GOCHIなかなか素敵ではないでしょうか?( ̄▽ ̄;)笑

選手たちと握手をし、おめでとう!と祝ってもらえ本当に嬉しかったです

その後は頂上でテレビ局、新聞、ラジオの取材陣などから有難いことにインタビューを受けさせて頂き、練習仲間と合流してみんなの結果を称えあったり、慰めたりして下山



〇レース後

下山して、Team GOCHIのウエアでお世話になっているサンボルト様のブースへ行き、ご挨拶をさせていただく。

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富士ヒルの結果から、サポートして頂けることになり、感謝しかありません。

いつも本当にありがとうございますm(_ _)m

表彰式に出席し、その後は新聞、テレビ局、シクロワイアード様のシクロワイアード撮りとインタビューを受けさせて頂き(https://www.cyclowired.jp/news/node/297760)、駐車場へ戻り無事帰宅。

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〇振り返り

3年前から自転車競技を始めて(レースに参加し始めて)、その頃いつか叶えたい夢。 それが・・・


「マウンテンサイクリングin乗鞍 優勝」

Mt.富士ヒルクライム 優勝」

しかし、当時の実力からしたら「叶うはずない夢」だった

でも自分の中でその夢が消えることはなかったし、「細く長く」ではあるが自分なりには努力してきた



そんな夢を追うように本格的に競技を始めるようになって、ストラバも始め、神奈川の峠を支配していると言ってもいい田中さんの存在をそこで知り憧れるようになったのも3年前


憧れの存在は昨年の「Mt.富士ヒルクライム」の主催者選抜で優勝して、追いかける背中は間違っていないと再認識


昨年から練習もご一緒させて頂くようになり、冬場の「高速ロング」や「アルティメットライド」もお邪魔させて頂いた

練習方法やアドバイスを求めれば、とても丁寧に話してくださったし、今シーズンはその通りにメニューや体づくりを行ってきた


その結果、今年はパワーがかなり付き、所謂去年よりも圧倒的なモアパワー戦士になれたと思っている(当社比)

そしてそんな師匠であり憧れの背中でもある田中さんが獲った2018年の翌年の「Mt.富士ヒルクライム 主催者選抜」で優勝することが出来、本当に嬉しい


田中さんだけでなく、練習環境にはかなり恵まれており、ヤビツ峠を拠点とする「百参るの会」や「Team GOCHI」、所属する実業団チーム「PHANTOM湘南」など、こういった方々のおかげで今の自分があるのだと感じています。

持つべきは仲間ですね

今回は、そんな方たちに少しですが恩返しが出来たかなと思っています


愛車のフォークに貼ってあるこのワード

【NO MORE HERO BE WHAT YOU WANNA BE】

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座右の銘

【超えるべきは憧れる者の背中】




一つの夢は叶えたので次はマウンテンサイクリングin乗鞍で優勝を目指します


憧れの田中さんとレースで直接対決はしたことがありません

今年のマウンテンサイクリングin乗鞍で戦うことになると思うので、憧れの背中を越えられるよう、しっかり練習していきたいと思います


口だけマンにならないようにしないと:(´◦ω◦`):笑



〇使用機材情報
・重量 6.80kg
・フレーム S-WORKS TARMAC SL5
・ホイール ROVAL CLX32 TU
・タイヤ continental competition 25C
・空気圧 フロント6.0bar リア6.5bar
・コンポ クランクR9100P、ブレーキBR9000、それ以外はR8000(プーリーはCDJ様のビッグプーリーV3)
・ギア比 フロント50-34、リア11-28


〇エンジン情報
・体重 54.5kg
FTP 305W(PWR5.6)


〇レース
・タイム 57:43
・パワーNP 279W
・MAXパワー 650W
・平均心拍 174bpm
・平均速度 25.48km/h


PS

雨の中、Mt.富士ヒルクライムを支えてくださった運営の方、本当にありがとうございましたm(_ _)m


我々選手はそういった方々のサポートがあってレースに出場できていると思っています。


そんな我々選手にできることは、下山時での運営スタッフへの挨拶や、マナー、ポイ捨てをしないなど当たり前のことを当たり前のようにやっていきたいと思います。